理念

これまでに、年齢、性別、臓器を問わず様々な診療科の患者と向き合い、治療に関しても一般的な西洋医学・東洋医学だけでなく、自由診療の範囲まで経験させていただきました。また、海外のものを含め、多数の書籍・論文を読み漁り、現代医療で様々な事情により原因として扱われていない物質とその侵入経路・除去方法について、臨床を通して学びを深めていく中で、それらが、あらゆる病気において病を形成する土台として強く作用していることがわかりました。

病の全体を俯瞰して見れるようになった今、やはり、病の物質的原因は日常生活の衣食住から、口や鼻や皮膚を通して侵入してきていることを確信しています。精神的な原因や考え方なども、もちろん大切ですが、脳の機能というのは、肉体の土台の上に成り立つため、肉体を立て直さない限り、思考を正常に保つのは困難です。思考が不健全でも、一瞬だけ今までとは違った考え方を理解することは可能ですが、それを維持し、実行し続けることができるかどうかは、肉体のエネルギー(ATP)をどれだけ効率良く、かつ持続的に産生できるかに依存しています。したがって、生化学的な「代謝」という観点から病という現象を捉え、その中で行なわれている電子の受け渡しを理解した上で、それを阻害する物質、促進する物質を知り、それらをきちんとコントロールすることから病気治し、健康増進は始まります。

私は、コンサルティングを通して、自分が健康・医療に関してこれまでに探求してきた結果、見えている景色を1人でも多くの方と共有させていただきたいという思いがあります。我々が健康的に生き続けるためには、医療業界のみが頑張っても実現は不可能です。農業、畜産、建築、服飾、工学、金融・経済など、複数の分野の方々が、お互い自分の領域外を全て専門家に依存し合うのではなく、専門分野の垣根を超えて交流し、強い信頼関係の元に手を取り合っていく必要があります。そのためには、専門外のことも、自分と関連する分野からでいいので、一歩踏み越えて学びに行こうという姿勢が、私は大切だと思っています。私自身が率先して体現できるよう、ご縁をいただいた方、一人一人と丁寧に向き合うことを通して、医療という枠を超え、様々な専門分野の方々とも交流し、社会という全体の場の中での健康・医療のあり方をブラッシュアップしていく所存です。

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